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症状と病気

診療内容

このページでは生活習慣病や脳疾患に関連した症状について簡単に説明いたします。
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高血圧

高血圧について、診察室でよく話題になることをいくつかご紹介します。(なお,必ずしも「質問と回答」という形式ではないのですが,患者さんからのご発言や問いかけ(Q)に対する,私の受け答え(A)という形を取っています。)

Q.頭が痛いので(具合がわるいので)血圧を測ってみたら高かったんです。
A.はい、そうだと思います。
ただし、血圧が高いために頭が痛くなったり、調子が悪くなるのではありません。
その反対です。頭が痛かったり、具合が悪いから、その結果血圧が高くなっています。
頭痛などが治って血圧が下がっていたら問題はありません。
もし、どこも具合が悪くなく調子がいいのにも関わらず血圧が高い場合は、「高血圧症」という病気です。その場合はお薬が必要になります。
Q.病院に来るといつも血圧が高いのです。家ではもっと低いのですが...
A.ええ、多くの方がそうです。
病院や診療所で医師や看護師の服装を見るだけで、血圧が上がってしまうものなのです。
白衣性高血圧という言葉があるぐらいです。
普段と違う環境で緊張してしまいますし、血圧のことが気になるだけで血圧は上がります。
ですから、ご自宅の血圧を測って知っておいて下さい、そしてその数字を教えて下さい、と皆さんにお願いしています。
自宅よりも高めになっている診療所の血圧だけを頼りに血圧の薬を増やしてしまい、その結果ご自宅の血圧が下がりすぎてしまうということもあるのです。ですので、自宅での血圧測定は大切です。
Q.血圧の薬を飲み始めるとやめられないの?
A.半分正しくて、半分正しくありません。
実際に10%〜20%の方は血圧の薬を途中でやめることが出来ます。
それは、塩分制限をしたり、体重を減らすことに成功して、血圧が下がってきた場合などです。
一方で、血圧の薬を飲み始めるとやめられない方が多いのも事実です。
でも、それは薬のためではないのです。
血圧の薬が必要だからやめられないだけ、というのが主な理由です。
少なくとも、薬のせいで体質が変わってしまい、薬から抜け出せなくなる、という心配はいらないでしょう。
必要以上に、血圧の薬を避けるのはやめましょう。
Q.高血圧と脳卒中は関係があるのですか?
A.はい、とても密接な関係があります。
まず,脳卒中について説明をします。
脳卒中を起こすと,急に意識がなくなって倒れたり、ろれつが回らなくなったり,手足がしびれたり、力がはいらなくなったり(麻痺したり)します。
脳卒中には主に脳梗塞や脳出血があります。
脳梗塞は脳の血管が詰まって血液が流れなくなり、その先の脳細胞が死んでしまうことによって起きます。
脳出血は脳の血管が破れて脳の中に血の塊ができてしまう病気です。
脳卒中の原因として、
 高血圧
 糖尿病
 高脂血症
 喫煙などが挙げられますが、
そのなかでも、高血圧が一番大きな影響を与えていると言われています。
ですので、脳卒中後の患者さんにとって、高血圧の治療は重要です。
血圧を適切な値に保つことは、脳卒中の予防の一つとしても大切です。

※より詳しい説明(少々難しい表現ですが...)
 〜〜「脳卒中治療ガイドライン2004」より引用しました。
・高血圧は脳出血と脳梗塞に共通する最大の危険因子である。
・血圧値と脳卒中発症率との関係は直線的な正の相関関係にあり、血圧が高いほど脳卒中の発症率は高くなる。
・再発予防には降圧療法が推奨される。
...という事実が知られています。ここで,補足説明をいたします。
糖尿病や高脂血症も脳梗塞や脳出血の原因ですので、軽くみてはいけません。
しかし、ここでお伝えしたいのは、糖尿病や高脂血症と脳卒中の関係よりも、高血圧と脳卒中の関係の方がはるかに強い、ということなのです。

頭痛

頭痛はそれ自体が病気ともいえますが、脳の病気(脳腫瘍や脳出血など)が潜んでいることもあります。

急激な頭痛
長く続いている頭痛慢性頭痛)、
徐々に悪化する頭痛
..などは一度CTなどの検査をしておいた方が良いでしょう。

もし、脳に病気が見付かった場合は、命に関わる場合もありますので、対処が必要です。

脳に原因がない場合は、最初に書いたとおり頭痛自体が病気ということになります。
多くは、
頭〜首の筋肉が原因の頭痛
血管の拡張による頭痛
...です。

前者は筋緊張型頭痛、後者は血管性頭痛(別名は片頭痛)です。
それ以外のタイプの頭痛もあります。
種類に応じた適切な対処で、改善するか完全に治ります。
頭痛のタイプによっては、薬をあまり使わずに治すことができます。
また、慢性頭痛(長期間にわたる頭痛、絶えず持続的に痛む等)については、ご本人の頭痛に対する理解と努力が必要になる場合もあります。

めまい

めまいの原因として、一番多いのは耳の障害によるものです。
しかし、一部に脳の病気脳梗塞脳腫瘍脳出血脳の血流低下)が原因の場合もあります。
また、首の凝り(あるいは肩こり)などから来るめまいもあります。
それらの原因を見極めた上で、治療することが大切です。
めまいの種類によっては、簡単な軽い運動をすることによって症状を軽減させることができます。
また、必要に応じて、耳鼻咽喉科受診をお勧めすることもあります。

麻痺(まひ)

手や足の力が入らなくなることを麻痺といいます。

力が入らなくなる原因には、次の3つが考えられます。
筋肉に原因がある場合、
腰や首(脊椎)に原因がある場合、
脳に原因がある場合
...です。

片方の手足がともに麻痺する場合は、脳卒中などの脳の病気をまず疑います。

また顔面の筋肉が麻痺すると、顔がゆがんでしまい左右が対称でなくなります(これは顔面神経麻痺といいます)。
目を閉じられなくなるとか、口に含んだ水が漏れてしまうなどの症状が現れます。
原因は色々考えられますし、それに応じた治療が必要ですので、顔面の麻痺が現れたら、受診することをお勧めします。

しびれ

患者さんが「しびれる」という場合、次の3通りがあるようです。
一番目は、「変な感覚がする(丁度正座をして足がしびれた時の感じ)または触ると感じ方がおかしい」という場合、
二番目は、「感覚が鈍くなる触ったのに感じない」という場合、
三番目は、「力が入らない」という場合
...です。

この三番目の「力が入らない」は、上記の麻痺(まひ)です。

一番目と二番目についても、麻痺の場合と類似の原因が多いのです。
すなわち、脳に原因がある場合と、首や腰(脊椎)に原因がある場合が大部分を占めます。

頭部打撲

「頭をぶつけた場合、後から大変なことが起きることがある」
というのを聞いたことがあるかと思います。
それで心配に思われている方も多いでしょう。

頭を打撲して時間が経ってから、命に関わる大変なことが起きるという事に関しては、実はだいたい時間が決まっています。
多くの場合は、打撲してから3時間以内(長く見積もっても6時間以内)の出来事です。

たとえば、ボクシングの選手が試合後の翌朝に死んでいるのを発見されたとか、頭を強くぶつけて、後になって大変なことになった、...等という話を聞いたことがあると思います。
これらは、ほとんどが3〜6時間以内に起きることです。

もし、受診なさって診察や検査をして異常がなかった場合、このような説明をいたします。
そして、異常が認められなかった場合、一晩様子を見て頂いて、明朝まで変わった事がなければ、一般には心配いりません。

さらに、中高年の方には以下の説明を追加いたします。

頭部打撲後に頭蓋内出血が起きたことによる症状は、さきほど述べたとおり、受傷後数時間以内に現れます。
しかし、時には1〜2ヶ月経ってから現れる事もあります。
特に60歳以上の高齢の方では、ゆっくりと頭蓋骨と脳の間(硬膜下)に、血が溜まる事があります(慢性硬膜下血腫)。

この場合、症状などが現れても、ただちに受診すれば、問題はありません(手遅れになる等ということは希です)。
もしくは、頭を打撲してから1〜2ヶ月して、もう一度再検査をしておくと良いでしょう。

物忘れ

「最近物忘れが多くて」と認知症が心配で受診される方が多いのですが、ほとんどの方は正常です。
検査してみても、記憶力も認知機能もCTの結果も問題なしという場合がほとんどです。
つまり、自分で自分がおかしいと分かる人は正常というわけです。
認知症の方は、自分の記憶力が低下していると自覚しておりませんし、自覚できません。
(しかし、認知症の一部の方は、自分の記憶力ならびに認知能力の障害を自覚していて、上手に取り繕うことがあります)

そのようなわけで、認知症の方の多くは、自分で進んで受診するという場合は滅多になく、家族に連れられて受診します。

食事をしたことを忘れてしまう、火の不始末がある、物を集めて隠すようになる、意固地になって怒りやすくなる、...などの症状が出て、家族がおかしいと気づいて、受診となるという場合が多いのです。

認知症についても、色々な原因があります。
よく知られているのが、脳梗塞が多発して発症する場合と、アルツハイマー型認知症です。
これらに対しては、必要に応じて薬による治療を行います。一方で家族の接し方も重要になりますので、それについてのご案内もいたします。

しかし、まれに脳神経外科手術で治すことの出来る認知症もあります。
CT等の検査を一度は受けておくことをお勧めいたします。